これは良い出来じゃなかろうか。
って、自分で言ったらあんまり良くないかもしれんな。
だってアレじゃん、良くないって言われたら辛いじゃん。
でも良いよね。
ところで、3分の曲に3分の文章を書かないといけないわけ?
僕とて暇じゃないんだ。
詩で代用しよう。
波紋。
霧雨が路地裏を覆っている。肌に伝う冷気が、青褪めた世界を鮮明にする。
灰色の地面を打ち付けて、微かに漂う雨の匂い。家の戸。ゴミ箱。崩れる波紋。
地面と同じ灰の壁が、大きく天へ伸びる。曇天を見ると、まるで天井のない箱のよう。
幻のような光景だった。そして私は、冷えていく体温に震えていた。